6年前、エキサイトの電話占いを経験しました

6年前、エキサイトの電話占いを経験しました

私は結婚をして息子を産んだにもかかわらず、夫のひどいDVと息子に対する虐待から逃れるために、別居し、調停・裁判と一年半かかって離婚していました。そのことがあって、男性不信に陥り「付き合って」と言われても、どうしても恐くて男性と付き合うことができませんでした。息子もまだ小さかったし、とにかく1人で育てていかなくてはいけないので「誰かと付き合う」なんて、考えられませんでした。だから、恋愛というものとは無縁の生活をしていました。「バツイチ・子持ち」で、年も年だし、誰も相手なんかしてくれないと、思っていました。

それからしばらくして、働いていた事務所が入っているビルの防災センターの人と事務的なことで話すようになり、やがて廊下やエレベーターで会うと、声をかけてくれるようになりました。その人は、私よりもずっとずっと年上で既婚者だったので、私も気軽に話すことができ、たまに休憩時間が同じだとお茶をおごってもらったりするようになりました。もうお孫さんもいらっしゃる人で、私も「男女の仲」になるなんて思ってもみなかったので、なんでも話すことができました。私のつらい離婚の話しをすると一緒になって怒ってくれたり、息子のことで相談に乗ってもらったりしていました。

そんな関係が約3年ほど経った時、突然「年末、2人だけで忘年会をしよう」と言われました。息子はもう大きくなってるので従兄弟の家に泊めることができるし、私ももう何年も夜に「呑みに行く」なんてことはしていなかったので、喜んで約束しました。12月の29日、駅前にあるちょっと高価な居酒屋で、もう本当に久し振りにお酒を呑みました。その人はとても明るくて、面白いし、おじさんなのにちっともおじさんっぽくない人でした。それで、最初はなんでもない話しをして、仕事の愚痴、息子のこと、そしてその人の3才年上の奥さんの話しなんかをしていました。けれど、年末なので時間制限があり、2時間半で店を出てしまいました。年末なので、どこの居酒屋もいっぱいで、どこにも入れるお店はありませんでした。

仕方なく、コンビニでビールやおつまみをたくさん買い、私の家で呑み直すことになりました。まさか私の家で呑むとは思っていなかったので、部屋は散らかりっ放し。息子の教科書なんかも机の上に置いたまんまです。その人は笑いながら一緒に片付けてくれて、我が家での二次会が始まりました。お店で話していた時は、明るくて、ノリのいいおじさんだったのに、家に来てからは、なんとなく雰囲気が違っていました。なんというか・・・ただの「聞き役」ではなく、どんどんと質問をしてくるのです。私はびっくりして、けれど嫌いな人ではないので、質問に答えていました。

すると、突然「初めて会った時から、ずっと気になってた。妻とはいずれ離婚するつもりだから、俺と付き合ってほしい」と言われました。私はもう本当に驚くばかりで、なんと答えていいのかわからなかったのですが、1人で息子を育てている日々は決して楽ではなかったし、私の心の中に「誰かに甘えたい」という気持ちがなかったといえばウソになります。どうしていいかわからない私に、その人は優しくキスをしてきて、耳元で「約束は守るから」と言い、一夜を共にしました。けれど、メールのやりとりは平日の昼間だけ、電話はかけることはできないし、事務所の人たちにはもちろん内緒だし、だんだんと悪いことをしているような気がしてきました。

「これが、不倫というものか」と気付き、息子にも悪いことをしているような気になってきました。けれど、私はその人のことが好きになってしまっていたのです。誰にも相談できない。内緒のことだから。それで、夜中、1人でネットを見ている時に「電話占い」というバナーがあったので、クリックしてみると、電話で占い師さんが占ってくれるということが書いてありました。決済は、クレジットカード。30分1200円だったので、安いと思って、顔も知らない、二度と会うこともない、知らない占い師さんに、その人との未来について占ってもらいました。

占い師さんは、男性の方でした。私とその人の名前と、生年月日を言い、しばらく待つと「結果から言います」と、言われました。私はもっと相談に乗ってもらって、占って行くようなイメージを抱いていたので、驚きました。「あなたは、やがて誰かと結ばれますが、その人ではありません」と、はっきりと言われました。「けれど、離婚をする、と言われているのですが」と言いましたが「その人は、とても口のうまい人です。雰囲気は明るくて、一見いい人のように見えますが、心の中は自己中心的です。離婚はしませんね。はっきり言うと、遊ばれたんですね」と言われてしまいました。

あまりにもはっきりと「遊ばれた」と言われたので、悲しくなってきてしまい、泣いてしまいました。その占い師さんは「ほら、もうあなたを泣かせているでしょう? その人の本質を、しっかりと認識していないと、このままではあなたが傷付くだけです。もう一度言います。あなたが結ばれる相手は、その人ではありません。いいですか? もう、甘い言葉に惑わされることのないようにしてください」と言われて、私はなぜか泣いたことで吹っ切れたというか、そう言われて当たり前、と納得し、その人に私の方から「もうメールはしません」と、送りました。

電話占いの占い師さんは、もっとどろどろした占い師さんかなぁと思っていましたが、案外あっさりとしていました。電話ができる占い師さんが「待機中」と書かれてあったら、かけることができる仕組みになっていました。「安い」と思って電話をしましたが、カードの請求書を見たら、10000円以上していて、驚きました。お昼は、1人で家にいる専業主婦の方が電話占いをされるそうです。

私は、息子が寝てからにしたので、夜中に電話しましたが、たくさんの占い師さんのリストが載っていましたが「待機中」の方はとても少なくて、夜中に電話占いをしている人が多いんだなぁとつくづく思いました。一見、安いと思いがちですが、質問と、答えと、説明と、と聞いたり話したりしているうちに、どんどんと時間が過ぎていき、結局高くつきます。私の不倫は「他に好きな人ができました。いろいろとありがとうございました」とだけメールをして、不倫関係を終えました。高くついた電話占いでしたが、罪悪感を抱いたままの私の背中を押してくれ、すっきりとすることができました。