薬剤師は1年で転職しても可能か

薬剤師は1年で転職しても可能か

薬剤師は、社会的にも認められたあこがれの職業といえます。
大学は本来4年で卒業ですが、6年間の長い勉強の後、薬剤師の国家試験を通らなければならず、大変ではありますが、頑張った分給料は高収入です。
国家資格を取ったのだから、転職は簡単だと思ったとしたらそれは、考えを改めた方が良いです。
どんな仕事でも3年は続けるという事が社会の常識になっています。
では、なぜ3年という期間が重要なのでしょうか。
社会で働きには、信用が不可欠です。どんな仕事も、人間関係で成り立っているので、選びときには、若い人は実力よりも人間性を重視されます。
この人は、安心して働いてもらえるだろうかと、多くの質問を投げかけて本来持っている人格を探り出そうとするはずです。
転職するにせよ、もし3年間持たなかったのならば、長続きしない性格だと判断されてしまうのです。
仕事には、時に無理難題を押し付けられる時もあります。
しかし、その山を越えるからこそ見える成長があるのです。
1年で転職を考えていること自体、厳しいかもしれませんが稀なケースを除いてはあり得ない事なのです。
いくら、国家試験に合格してもそれは、薬剤師のスタートに立っただけなのです。
もし、1年弱で転職する場合、薬剤師が特別扱いされるのではなくむしろ厳しいという事を覚えておく必要があります。
それは、どんな仕事でも、ある程度その仕事が理解できるまで3年はかかるからです。
大学やテストは得意でも薬剤師は、薬の分量の正確さ、スピード、患者さんのコミュニケーション能力も問われます。さらに、病院の中で働く際には多くの薬剤師と協力して仕事をします。
その時に、厳しい先輩もいるでしょうし、同世代の人間関係もあり精神的にもタフでなければなりません。
さらに、薬剤師のもっとも大切な仕事は、処方する薬が本当に合っているのかを患者さんに渡す前に、チェックしなければなりません。
お医者さんに診てもらって、処方箋を書き、その処方箋通りに薬剤師は薬の調合を行いますが、その処方箋が必ずしも正しいとは限らないのです。
お医者さんでも、分量や薬剤の間違いはあるのです。
その間違いを、薬剤師は、チェックし、お医者さんに確認を取る事もあるのです。
また、患者さんが2つの科を受診し、双方から受け取った処方箋が正しくても薬の相性が悪く、副作用を起こす危険があれば他の薬に交換することもしなくてはなりません。
これだけ多くの、高度な仕事を1年で習得することはまず無理だと思われます。
つまり、3年の修業は、経験を養うのに必要な時間でありその期間中に転職することは経験不足を問われることと一緒なのです。
まず、1年で転職したいと思った時には、転職をいきなり考えるのではなく相談することを考えましょう。同僚の中には信頼のおける方もいるはずです。
相談する方が年上であれば、経験も豊富なので良いアドバイスがもらえるはずです。
もし、同僚に相談することが出来ない場合は、大学の友人でも良いのではないでしょうか。同じことで悩んでいることが多いはずです。
時間をあわせて、気晴らしに遊びに行くなどストレス解消も必要です。
学生時代の元気を取り戻せば、もう少し仕事を続けてみようと気になるはずです。
間違っても、1人で悩むことはあまりしない方が良いです。
なぜなら、医療関係は閉鎖的な部分が多く、一度悩んでしまうとうつ病になりやすい職場なのです。
もし仮に転職が出来た場合を考えてみましょう。
先輩は絶対という病院は多いので、人間関係に恵まれている所であれば良いのですが、そうでなかった場合、嫌な仕事をわざと押し付けられるケースもあります。
職場の雰囲気は残念ながら働かなければ分からない事が多く仮に転職しても、移った先の職場の方がもっと悪いということも良くあります。
したがって、転職することが、必ず良いという保証はないのです。
それでも転職したいのであれば、転職先の薬剤師さんにどのような環境か、話を聴いたりその病院の評判を調べるといった方法があります。
また、その職場に実際に行ってみることも良い方法です。
リサーチはもちろんいいのですが、閉鎖的なので悪い噂は表には出にくいので、最終的には実際に自分の目で確かめ決める事が一番大切なのではないでしょうか。
ただ特別な場合は転職を考える必要があります。
例えば、暴力や命の危険にさらされるような出来事は早く対処する必要があります。
1年目は初めての社会生活という事もあり、大学では経験しない戸惑いや、嫌だと思う事も多いと思います。
しかし、これも良い薬剤師になるための修業だと思って耐えなければなりません。
仕事は、教科書通りにはいかず、その時の判断で理解します。
とにかく回数をこなして、失敗し、怒られながら技術的にも、精神的にも磨かれていくのです。
もし、簡易に早い段階での転職を希望するのであれば何時まで経っても良い薬剤師にはなれないでしょう。
いつも高いレベルを目指して患者さんの為に、素晴らしい薬剤師になってほしいと思います。