看護師のお悩み解決、バルーンカテーテルが入りにくい理由とは

看護師のお悩み解決、バルーンカテーテルが入りにくい理由とは

看護師の皆さん、お疲れ様です。

膀胱内留置カテーテル、通称バルーンカテーテルを入れたことはありますか?もちろん、患者さんにです。

手術や検査前処置、絶対安静保持の時、尿閉で自然排尿が不可能な時、心不全などで厳密な尿量測定が必要な時、こんな時バルーンカテーテルの適応となります。バルーンカテーテルが入らない、入りにくい理由について解説していきます。最後までお付き合いください。

■バルーンカテーテルを入れるのは医師?看護師?

この記事を読んでいる看護師さん、バルーンカテーテルを挿入する手技を担当するのは、医師ですか?看護師ですか?

この基準は各施設によって異なっています。バルーンカテーテル挿入時に起こるトラブルで最も多いのは「男性患者さんの尿道損傷」です。そのため、男性患者さんのバルーンカテーテル挿入は医師が担当、女性患者さんのバルーンカテーテル挿入は看護師が担当、と決めている施設もあります。大学病院などでは、すべての処置を医師が実施し、看護師は準備と介助を担当していることが多いようです。

看護師が挿入しない場合でも、バルーンカテーテルが入りにくい原因は知っておいた方が良さそうです。

■バルーンカテーテルが入りにくい、男性患者さん編

男性患者さんのバルーンカテーテル挿入時「カテーテルが入っていかない」という入りにくさを経験した看護師さんは多いと思います。

男性患者さんの、入りにくさの原因の多くは、前立腺肥大・膀胱頸部硬化・尿道狭窄の3つと言われています。高齢になるほど、これらの保有率は高くなると言われています。

男性患者さんのバルーンカテーテル挿入時は、尿道をまっすぐに引き上げるようにしてバルーンカテーテルをゆっくり進めていきます。挿入時は滅菌された潤滑剤(キシロカインゼリーなど)をたっぷりと塗って、バルーンカテーテルと尿道の摩擦を最小限にします。

抵抗がある、入りにくい状態で無理に力を加えバルーンカテーテルを進めると、尿道損傷、偽尿道を作ってしまうことになりますので絶対にやめましょう。

■バルーンカテーテルが入りにくい、女性患者さん編

女性患者さんのバルーンカテーテル挿入時の入りにくさは「尿道口の入り口が分からない」「入れる場所が分からない」という状態が多いです。女性の尿道は短いため、尿道口にバルーンカテーテルが入れば、スムーズに膀胱に到達することがほとんどです。

女性は、年齢と共に骨盤器脱が起こってきます。骨盤器脱とは、骨盤臓器の下垂によって膣が下垂して起こる状態の事です。

尿道口が分からずに、膣に間違ってバルーンカテーテルを入れてしまうこともあり、この場合患者さんは不快な思いをすることになります。一度間違って膣に入れてしまったバルーンカテーテルは、そのまま使用できません。膀胱内は滅菌処理されたカテーテルでなければ、感染を起こす危険があるため、新しいバルーンカテーテルを用意しましょう。

患者さんには開脚位を取ってもらい、看護師2人で処置を行うようにしましょう。

■固定水を入れてはいけない時とは

バルーンカテーテルが膀胱内に入った!次は固定水の注入です。

ちょっと待ってください。すぐに固定水を入れるのは危険です。必ず患者さんに「痛くないですか」と確認し、苦痛表情が無いか確認しましょう。カテーテルチューブ内に尿の流出が認められたら、固定水をゆっくり注入していきます。

患者さんがいたがっている時、尿の流出が認められない時は、固定水を入れてはいけません。

カテーテルの先端が膀胱内に達していない、尿道を傷つけている、膣に入っているなどのトラブルが考えられます。固定水を入れてしまうと、尿道をさらに傷つけてしまう恐れがあります。固定水を入れられない時は、原則として、バルーンカテーテルを抜去し医師に報告しましょう。

■処置に集中しすぎ!患者さんの表情もチェックしよう

末梢静脈路を穿刺している時、創傷処置をしている時、バルーンカテーテルを挿入している時など、処置中はどうしても意識が局所に向かってしまいます。つまり、バルーンカテーテル挿入の時は、患者さんの陰部しか見ていないということです。

処置に集中することは大切ですが、患者さんの表情もチェックしてください。

苦痛に顔をゆがめてはいないか?顔色に変化は無いか?バルーンカテーテルが入りにくい時は特に注意が必要です。

■バルーンカテーテルが入りにくい患者さんを把握しておく

バルーンカテーテルが入りにくい患者さん、前立腺肥大がある患者さん、以前バルーンカテーテル抜去後血尿が出た患者さん、などは必ず記録に残しておきましょう。次回の処置時に、患者さんに苦痛を与えないようにすることが大切です。

例えば
14Frのオールシリコンバルーンカテーテルは挿入困難であったが、12Frネラトンカテーテルは挿入できた。
バルーンカテーテル挿入困難で、尿道透視化で挿入した経過がある。
外尿道口が分かりにくいため、泌尿器科でバルーンカテーテルを挿入した。

このような情報は必ずカルテで共有できるようにしましょう。

■さいごに

バルーンカテーテルを入れられる患者さんの緊張、羞恥心は測り知れません。看護師はバルーンカテーテルが入りにくい患者さんにも、安全に対応できるように知識を身に着けておきたいですね。

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