広告宣伝のイメージとはまるっきり異なる介護付有料老人ホームの実態 

広告宣伝のイメージとはまるっきり異なる介護付有料老人ホームの実態 

テレビCMや雑誌の広告では、きれいな高齢テレビCMや雑誌の広告では、きれいな高齢の女性や、ハンサムな高齢の男性が登場し、介護付有料老人ホームでの生活を楽しんでいるかのような印象を与えています。そこで、まだ健康な40代や50代の人々は、これらの広告宣伝を見て、自分も高齢になって足腰が弱ったら介護付有料老人ホームに入居しようと考えてしまうケースが多いと思います。
しかし、介護付有料老人ホームの実態は、それほど美しい生活環境に恵まれているわけではなく、きれいな人間関係に恵まれているわけではありません。

入居者に多い認知症

ひとつは、入居している高齢者のうちの30%程度の方が、認知症を患っていることが挙げられます。認知症のため、相手がどれだけ親しい人であっても、誰なのか覚えていませんし、理解することができないのです。そのため、深刻なときは入居者の家族が休日に面会に行っても、入居者は「あなたは誰?」と尋ね、家族が「お母さん、私は〇〇よ」と答える会話が見受けられるのです。しかも、家族の方が「私は〇〇よ」と名前を答え、入居者が「ああ、〇〇かい」と理解したのかと思うとそうではなく、数分後には再び「ところで、あなたは誰だい?」と質問してしまい、家族が再び「私は〇〇って、言ってるじゃない」という答えをする羽目になり、無限ループのような会話が繰り返されてしまいます。
ただし、認知症を患っている入居者が、このような状態であるならば、まだ介護士の仕事としては楽なレベルです。深刻な状態は、認知症を患った入居者が介護士たちに暴力をふるうケースです。

認知症の入居者による暴力

例えば、ふだん杖を使わないと歩行することができない入居者が、朝食や昼食などの食事どきや、トイレに行くときに担当介護士に手を引かれて歩くときに、入居者が突然「てめえ、この野郎!」と怒鳴り、担当介護士の腕や足を杖でおもいきり殴るのです。危険なときは頭を殴ろうとするときがあります。このため、暴力をふるう入居者の担当介護士の腕や足には、常に傷跡が残っているケースが稀ではありません。
介護付有料老人ホームが、入居者を警察に告発するわけにもいきませんし、仮に警察に告発が受理されたとしても、相手は認知症を患い、さらに要介護度4や5のレベルの高齢者ですから、罪に問われるはずがないのです。このため担当介護士が、我慢をするしかないのが実情です。

女性介護士への痴漢行為も・・・

認知症を患っている入居者の場合、もうひとつ問題点があります。それは女性介護士に対する痴漢行為です。多くの入居者が、自分の力では着替えをすることができません。このため女性介護士が、朝や就寝前に着替えを手伝うわけですが、着替えをするときは入居者と女性介護士の体が密着します。このときのタイミングで、入居者が女性介護士に抱きついてしまったり、胸を揉んだり、お尻を触ったりするわけです。
担当の女性介護士は「止めてください」とか「ちょっと、おじいちゃんダメですよ」などと入居者に注意しますが、たいていの場合は無反応です。認知症を患っているため、介護士たちの注意を理解することができないのです。
介護付有料老人ホームと提携している医師が、「入居者がまだ知能が健全な状態の頃、性欲が強い人物であったために、認知症を発症してからは無意識のうちに痴漢行為を行ってしまうのではないか」という推測をしていたのを聞いたこともあります。
認知症を患っている入居者の暴力行為や痴漢行為を止めさせることはできないのが実情なのです。

入居者の無断外出からの行方不明。一方でこれを防ぐためのロックが窮屈な生活につながる・・・

他に、認知症を患っている入居者の問題行動としては、勝手に老人ホームの外へひとりで出てしまい、そのまま行方不明となってしまうことが挙げられます。認知症を患った人間は、自力では老人ホームへ帰る能力を持っていません。もちろん、自宅や自分の子供の家へ、電車やタクシーに乗って行く能力も持っていません。
そのため、最悪な場合は外へ出たまま行方不明となり、死に至るケースもあるのです。この対策として、介護付有料老人ホームでは、玄関や厨房から外への出口など、あらゆる出入り口には鍵をかけて、勝手に入居者が外へ外出することができないようにしているのが実情です。
この結果、まだ認知症を発症しておらず、要介護度1という健康な状態に近い入居者にとっては、自由に健康な生活を過ごすことができるどころか、自由に外出することもままならない窮屈な住空間で生活することを強いられることになるのです。つまり、テレビCMのイメージとはまったく異なるという結果となり、不満を抱く原因ともなっています。

お金のトラブルも多し

介護付有料老人ホームは、民間企業が運営していますから、お金について入居者の家族との間にトラブルが発生するケースもあります。具体的には、介護保険が適用されないレクリエーションへの参加を入居者に促すことによって、老人ホーム側が売上高をできるだけ増やそうと試みるのです。
実際に入居者に対してレクリエーションへの参加を勧めるのは担当介護士ですが、入居者の多くは判断力が鈍ってきていますから「体操のレクリエーションなので楽しいですよ」とか「今度、花見の遠足を企画していますから一緒に行きましょうね」などと誘われると、入居者はすんなりOKしてしまうのです。費用がどの程度、自己負担となるかは説明を受けても、しっかりと理解できていないケースがほとんどなのです。
とくに、まだ認知症を患っておらず、毎日老人ホームのなかで退屈な生活を過ごしている入居者にとっては、レクリエーションは少ない楽しみのひとつです。そこで、入居者は積極的に参加するのですが、翌月に請求書が入居者の家族のもとへ送付されると、金額に驚いた家族から、老人ホームに対してクレームがくるというわけです。

介護士同士の男女関係

介護付有料老人ホームでは、介護士が起こすトラブルもあります。それは男女関係です。老人ホームでは、万が一のときに備えて夜間勤務が法令で義務付けられていますが、どの老人ホームでも人件費を抑制したいために、夜間勤務者の人数をできるだけ絞っています。その結果、2人だけにするケースが多いのですが、若い男女の組み合わせにしてしまうと、深夜2時頃になると老人ホーム内の空室に入り込み、空室にあるベッドで男女関係の行為をしてしまうのです。ときには行為の最中に声をあげてしまうものですから、隣の部屋の入居者に気づかれてしまい、翌日クレームが寄せられるというわけです。老人ホームという職場は、介助業務によっては介護士同士で体が密着しやすいですし、入浴介助のときは女性介護士は、服が濡れてしまい下着が透け透けになってしまうことが頻繁にあります。このため若い介護士にとっては欲情しやすい職場環境でもあるのです。

 

以上、介護付有料老人ホームの実態を内側で働く人の立場からまとめてみました。

皆様も気をつけてお選びくださいませ。

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