転職活動は意外と時間がかかるものです。
初めて転職をする人は、履歴書を郵送して応募して面接を受ければOKと思っているかも知れませんが、
その間で様々な準備や駆け引きがあります。
まずは転職活動の流れと期間を知り、ひとつずつ着実に実行していきましょう。
1.転職活動の期間について
多くの人が、転職をするならば在職中に決めたいと思います。
しかし現職の勤務時間中に面接を指定されると、仕事を抜け出したり半休を取らなければならない
場合もあります。
在職中であることを考慮して夜に面接をしてくれる会社もありますが、2次面接や社長面接になると
時間の融通が利かないことあります。
転職活動期間が長くなると、現職との両立が大変になることは間違いありせん。
ところが、退職してから転職活動をすると、ブランク期間が長いほど不利になる可能性もあるのです。
転職活動は、スケジュールを立てて計画的に進めることが大切です。
・転職期間の目安
転職活動の流れとしては、大きく分けて以下の4つがあります。
「自己分析」: 1週間
「応募書類の作成」:1週間
「求人探し・応募・面接」: 1~2ヵ月
「内定・入社」:1ヵ月
上記はスムーズに行った場合ですが、在職中に転職活動をしたり、良い求人が見つからなくて
時間がかかることも考えられますので、平均的には3~4ヵ月で転職先が決まれば早い方だと言えます。
在職中の場合、この期間中も収入が確保されているので精神的にも楽です。
しかし退職してから転職活動に集中しようと思うと、転職先が決まらないと無収入の期間が増えて
焦りを感じる様になります。
面接への対応がし易いと言うメリットがある半面、孤立している不安からどこでも良いから
転職したいと思ってしまい、判断を誤る可能性があるのです。
2.具体的な転職活動の流れについて
転職活動は最初から求人を見つけて応募するのではありません。
準備をしっかりと行い、自己分析や情報収集をしっかりと行う必要があります。
何も準備をせずに転職活動を始めてしまうと、自分に合った求人を見つけられずに無駄な行動を
取ることになります。
また、書類に不備があったり、応募先の目に留まる職務経歴書が作成できずないと、
書類選考に落ちてしまい、中々面接までたどり着けない可能性もあるのです。
・自己分析
自己分析は、自分の強みや弱みを明確にすることで、どの様な仕事が向いているのかを知ることです。
また、応募書類や面接で強みを上手にアピールすることで、自分に興味を持って貰えます。
今迄の仕事で自分がやり甲斐を感じたことや、成果を出した内容を振り返ってみましょう。
自分の強みが見つかれば、それを生かせる場も見つけ易くなります。
・情報収集
求人サイトやハローワーク等を参考にして、自分が応募したい企業を探して候補を絞りましょう。
この時同じ業界にしておくと、情報収集がスムーズになります。
企業のサイトや業界の動向などをインターネットで調べておくと、上手に志望動機に結びつけることができます。
・書類作成
書類作成には「履歴書」と「職務経歴書」の2種類があります。
特に職務経歴書は面接までその人のスキルやキャリアを伝える重要なアイテムになります。
「履歴書」
履歴書は、丁寧に書かれていることがポイントになります。
転職の場合学歴は高校の卒業からで構いません。
また、職歴が多くて欄が足りない場合には、現職のみを記載しておき後は職務経歴書参照として
おいても構いません。
「職務経歴書」
職務経歴書は中途採用にとって最も重要な書類です。
面接の際には面接官は職務経歴書を見ながら質問してきます。
自分の今まで行ってきた職務とスキルを明記することが大切ですが、必要以上にダラダラと書いたり、
ただ「○○管理」とあいまいな表現は避けましょう。
面接で「どの様に管理していたのですか」と質問されて、ただ書類をファイルするだけだと
上手く説明できずに失敗する可能性があります。
・求人に応募
自己分析と企業分析、書類作成が終ったらいよいよ応募に入ります。
当然それまでも求人サイトで検索はしていることでしょうが、より条件を絞ってマッチングしましょう。
あまり条件を付け過ぎると良い求人が見つかりにくくなります。
自己分析がきちんとできていれば、希望の職種はもちろん、理想の条件に優先順位を付け易くなる筈です。
あまり複数の求人に応募してしまうと、内定が出たときに他社の結果待ちがしにくくなりますので注意しましょう。
・面接対策を練る
面接で最も大切なのは、きちんと挨拶ができることと清潔感ある身だしなみをすることです。
次に大切なのが、定番の質問である「退職理由」「志望動機」「自己PR」です。
この3つは応募する企業別にしっかりと回答を準備しておきましょう。
・内定と退職まで
在職中の人は、一度内定が出てしまうとすぐに退職を考えなければなりません。
企業によっては退職まで時間がかかると内定を取り消されてしまうケースもあります。
予め面接の際には、最短の入社日を伝えて置く様にしましょう。
また、今の会社が強く引き止めてくる可能性もありますが、あくまで転職先を最優先にするべきです。
但し迷惑をかけない様に、引き継ぎはしっかりと行う様にしましょう。
転職活動を行う前からマニュアルを作って置いたり、ファイル整理をしておくことが大切です。
退職までには有給が使えるところもありますが、退職日には出社して手続きを行う必要があります。
必要書類を確認しておきましょう。
また、お世話になった・ならないに関わらず、挨拶はきちんとして退職しましょう。
転職の流れについては以上です。
スムーズに行く場合と行かない場合がありますので、孤立を避けて精神的に安定できる様に、
友人との交流を増やすなど人と接する機会を多く持つのがおすすめです。